2010年10月24日日曜日

アオザイガールズ(最近のベトナム女子たち)

2010年9月のハノイで改めて感じたことの一つに、10代~20代の女の子たちが以前にもまして垢抜けてきたということがある。
もともとベトナム人はかなりおしゃれだと思う。特にハノイの人はそういう傾向があるような気がするが、見た目にとても気を使い、洋服、バイクなどの持ち物、インテリアもとても興味を持っているし、お金もしっかりかける。外国の情報が自由に入るようになり、周辺の国との流行の格差時間差も徐々に縮まってきて、そして都会の人達の生活にも余裕が出てきて、社会の変化のピークを迎えたかのような今年、女の子たちがいつにもましてがらっと変わった感じがする。
私の学生たちは法科大学の学生で、田舎から出てきてる子も多く少なからずガリ勉ちゃんたちなので、決して最先端中の最先端ではない(たぶん外交大とか、ハノイ出身者の多い私大はもっとおしゃれだと思う)んだけど、それでも立ち上げ当初に比べてうんとおしゃれになった。方向性はパンツスタイル中心の若者らしくけっこうひねったカジュアルという感じだ。クラスに一人か二人ぐらいファッションリーダー的な子がいて、その子のファッションについてよく話題になっている。日本にそのまま連れてきても違和感がないくらいこなれている子も少なからずいる。
洋服だけじゃなく、髪型や小物もコーディネイトするようになっている。この前のハノイでは女の子の間でおだんごヘアーが大流行していた。日本みたいに頭のてっぺんに大きいお団子を作る感じではなく、高い位置でちっちゃくまとめる感じで、前髪を斜めに流す感じにしていた。日本人は不思議に思わないかもしれないけど、これってすごい画期的な変化なんです!10年前は、周期的に変わる流行なんてものはなくて、ひねもすみんなおんなじ黄ばんだ開襟シャツにズボンに黒髪ストレートだったのです。変われば変わるもんです。
流行はファッションに留まらなくて、たとえば、女の子たちの間で「ハグ」がはやってるみたいですごいびっくりした。私が職場で学生たちにあいさつして、「もう今日の夜帰るの~」って言うと、3年生の女子学生一人が「先生ハグしてもいいですか Co oi, em om co mot cai duoc khong? 」って言うので耳を疑った。???なに?om???と思ったけどハグされてみました。うーんびっくり、はからずもドキドキしてしまった。職場のスタッフが「最近若い子たちは、やってますよね~」と言っていた。もともとベトナムにはそういう習慣はなかったんですよ!最近日本人の女の子たちもよくやるようになった気がするけど、若者文化っぽいものが生まれてるんだろうと思う。

今年の8月に名古屋に研修に来た1期生たちのうち3人は女の子で、一人はハノイ出身でもともと非常におしゃれだったんだけど、残りの田舎っぽさがぬけなかった二人も、今回の来日の時にはいっぱしのおしゃれ女子になっていた。3人とも交流行事用にアオザイを2着ずつ持ってきていた。びっくりしたのは、アオザイを着る場面ではたいへん上手にナチュラルメイクを決めて、しかもメガネをコンタクトに変えて登場すること!スゴイ!いつどこでそんなことを勉強したの!(このために彼らはわざわざコンタクトの入れ方を練習したらしい!!!)
そしてその甲斐あって、3人ともものすごーく可愛かった。行事のパーティーの時には、お客さんのおじさんたちが、他の国の女子学生たちもいるのに、迷わず真っ先にアオザイちゃんたちに向かってくるというぐらいで、猛烈な威力だった。おじさんたちが鼻の下を伸ばすのもわかる。私だって凝視しちゃうぐらいに可愛いです。ベトナム人女子はこれからもますます可愛く、賢くなることでしょう。恐るべしです。サービスカットを掲載いたしますのでみなさんもお楽しみください☆

2010年10月18日月曜日

髭ライブ@クラブダイヤモンドホール 2010年10月16日

さてライブ記録。
ライブ行きたいな~と思って検索したら、たまたま翌日に髭のライブがあった。
こういう偶然は好きなので、もちろん行くことにしたわけです。
このバンド、アルバムを2枚ぐらい聞いたことがあって、いいな~と思ってました。
どういう音楽かというと、Wikipediaに「60年代のロックの王道サウンドに90年代のグランジ要素が絡み合った」と形容されていたんだけど、的を射た描写だと思う。ビートルズ+ニルヴァーナともいわれてるらしく、確かにビートルズ色も濃い。グランジというだけでもなく、パンク、サイケデリック、オルタナティブ、ファンク、テイストもそれぞれ感じる。でもポップでど真ん中な美メロ曲も多い。それでいて60年代ロックのレトロ感が常に漂っている(そこが好き)。よくわかりませんねー。

それ以上何も知らないでライブに行ってみたら、バンドのメンバーが今どき珍しいほど非モテ系、でびっくりした。もっと若い人の音楽なのかと思っていたら、実は意外にいい年齢のおっさんたちだった。空耳アワーの安斎肇みたいな人が何人かいるし、ボーカルは「どれみふぁワンダーランド」の宮川彬良みたいな髪型だし、そんな中で高橋源一郎と野田秀樹を足して2で割ったような草食風ギタリストがいて周囲から浮いている。
でもなんかゆるーい雰囲気で楽しそうな人たちで、ドカドカしてるけどリラックスしたグルーブ感のあるアンサンブルだ。ドラムが二人いるのが不思議だったが、そのうち一人はハンドマイク持って前に出てきて踊ったり歌ったりする。
ボーカルの須藤くんの歌は人を惹きつけるものがあった。フィッシュマンズの故・佐藤伸治と、SUPER BUTTER DOGの永積タカシに少し声の雰囲気が似ている。曲も詞もほとんどこの須藤くんが書いているそうだ。歌詞がとてもナンセンスなんだけど韻を踏んでいて、すごくきれいにメロディーにのっていて、今どきめずらしいセンスだ。時々、超ど真ん中のキラーチューンを書く。

そういう感じで、客層はギターポップ・グランジ好き風な20代が多かった。男女半々ぐらいだけど妙に長身の男の子が多かった。でも30代以上のコアな音楽ファンにも愛される音楽なんじゃないかと思う。洋楽好きな人も日本のポップが好きな人も、生音の音楽が好きな人ならどっちもいけそうだ。
新しいアルバムがでていてこちらもいい。ただこちらはかなりポップに焦点を合わせた感じで、もうちょっとひねくれた音楽ファンの皆様はぜひもうちょっと前のアルバムをこのへんから試聴してみてください。どれも好きだけど、特に「せってん」がすっごく泣かせるの曲でおすすめなんです!


*関係ないけど、上の試聴サイトを探してる時に、大西順子さんの「バロック」が出ていることに気がついた。びっくりだけどうれしいニュース!もう復帰2作目なんですね。もどってきてくれてありがとう!

2010年10月16日土曜日

HiGE「テキーラ!テキーラ!」



今日髭 HiGEのライブ見てきました。よかったよ!あとで書きます。
変なバンドなんですよ、ギターが3人、ドラムが二人で。でもかなりいい。面白かった。気に入った。
この曲は新曲でライブでもやってた、ビデオがかっこいい。
これだけきくとかなりベタに聞こえるけど、ライブはかなり印象が違った。
ポップに焦点絞ってきたってことかな、いずれにしろ、いーぞ!

You are what you eat, I am Soybean I eat...

9月の初めごろ、体重計に乗る機会があり、夏の間にええっ!というほど体重を増やしてしまっていたことが発覚した。
あんなに暑くて過酷だったのに太るなんてひどい・・・と思ったが、振り返ってみると、神経を使う仕事が続いて反動で甘いものを食べ、暑さの中体力を使う仕事が続いて普段飲まないような甘い飲み物を飲み、だったから、自業自得かもしれない。
そこでダイエットを思いついて、しばらく食べものを変えてみた。美波紀子さん推奨の方法に従い、晩ご飯に炭水化物を食べないようにして代わりにお豆腐を食べる、という方法だ。実は前にも一度ちょっと試したことがあった。なぜそれがいいかというと、暗くなってからの特に寝ている間は、人は基本的に基礎代謝分しか使わない。だから余った炭水化物はその分が脂肪になるので食べない方がいい。でも寝ている間に体は作られるから、その材料であるタンパク質は食べたほうがいい。そこで手に入りやすくて良質たんぱく質を含むお豆腐を食べましょう、というわけだ。シンプルだがなかなか理にかなっている。
ここからはダイエット日記です。
お肉や魚はたんぱく質だし、そんなにストイックに脂肪を減らしてるわけではないので、炭水化物以外は自由に食べればいいんだけど、実際にはごはんに合う濃い味のおかずはできれば食べたくない(ごはんが食べたくなるから)のでそう単純でもない。美波さんは、「かつ丼(ただしごはんの代わりに豆腐)」とか「チャーハン(ごはんの代わりに木綿豆腐で)」とかでもけっこういける、と言っているが、うーん・・・私はあんまり賛成できない。なので基本的に、湯豆腐・鍋物・お豆腐入りスープ・・・豆乳を使ったスープ・・・納豆・・・お豆腐とお肉や魚を使ってとにかく何か料理・・・という感じで6週目ぐらいになった。ちょうど「NHKきょうの料理」9月号の特集がお豆腐料理だったりして、いろいろ試した。おすすめなのは、「豆乳+米粉少量で作るホワイトソース」(だまにならないしバターもいらない)、「木綿豆腐をくずして適当に具と片栗粉と鶏がらスープの素を入れて丸めて焼く豆腐餅」、「豆腐お好み焼き(納豆もいれちゃうのもよし)」、「豆乳鍋」などなどだ。
さて効果はというと、3週間目ぐらいからかなり体が軽い感じになってきた。たぶん女子の体のバイオリズムにもよると思うんだけど、3~4週間目は毎日日に日に無駄な部分が減ってる感じがあった。4週間終わったぐらいで再度体重計に乗る機会があって、無事に標準的重さに戻っていたし体脂肪も減っていた!これはうれしい。2~3キロ落ちたんじゃないかと思う。そして体調もいいし肌の感じも悪くない。実家の家族にもやせた!と言われた。効果が感じられると気分も盛り上がってくるというもので、間食はほとんどせず、なるべくヨガもして、夕方以降は豆豆豆、豆豆豆、今日はお豆腐をどうやって食べようかしら・・・な毎日を続けていた。
それで今6週間目ぐらいになって、ちなみに今家に体重計がないのでどのくらいの重さになったかよくわからないんだけど、洋服がちょっと大きく感じられるのでやっぱり引き続き落ちてるのかもしれない。ただ、若干持久力が下がってきたような気がする(ただ仕事が忙しいだけかもしれない)。まだいらないお肉は落ちきってるわけではない(そう簡単に気になるところだけ落ちるもんじゃありません)けど、このくらいで安定するように徐々にペースダウンでいいのかもしれないと思っている。

この方法は誰にでも効果があるのかどうかよくわからないけど、すごくいいのは、1 安い(食費がかからない) 2 楽(料理も簡単だしお豆腐はおなかにたまるから空腹で悩まない) 3 体に悪くない(これすごく大事) の3点だ。もちろん、バランスが悪くならないように、炭水化物以外のものは偏らないで食べるようにしたほうがいいとは思う。
やっててみて思うのは、「肉体労働じゃない大人(特に代謝の低い女性)はそんなにいっぱい食べなくても死なない」ということだ。むしろ食べ過ぎない方が体の調子がいいということがよくわかった。そしてもうひとつは「(本当に)人は自分の食べたものでできている」ということだ。思い込みかもしれないが、前と体の感じが違って、なんとなく脂肪っぽくなくて赤身の肉っぽい(?)。だから、どうせ甘いものや炭水化物を食べるなら、変なものが入ってなくて、すごくおいしいものにしよう、と思うようになった(この先ずっと続くかどうかはわからないけど。この前衝動的にインスタントラーメン食べたし)。それに、美波さんの本にも書いてあったが、ちょっと食べ過ぎたなーと思ったらすぐ、数日晩ご飯をお豆腐中心に軽くすればいいので、食べ過ぎを恐れることはないこともわかった。お豆腐は、若干単調だけど、おいしいしね。

ここでもうちょっと運動するともっといい体になるのかなと思うけど、そこまでは至らないんですが。興味のある人は是非試してみてください!!!そして、世界で食用のお豆を作ってる人たちに感謝しよう。

2010年10月13日水曜日

歯医者

最近、歯医者に通い始めた。どうでもいいことのようだけど、個人的にはたいへん画期的なことだ。
それは第一に、私は小さい頃虫歯が多くてよく歯医者に連れていかれていたのだが、とっても嫌な記憶がいっぱいあり、それいらい今も歯医者が恐ろしいからだ。医者は全般的に苦手なんだけど、歯医者は特にきらいなのだー。
そして第二に、ここ10年の間に外国から日本に2度帰って、さらに引越しも何度かした結果、かかりつけの歯医者さんを見つけないまま今に至っていたという問題だ。実家の近くに小さい頃からお世話になっているとてもいいお医者さんがいたのだが、引越ししたので通えなくなってしまった。
第一の理由と第二の理由がどうどうめぐりにめぐって今までいたのだが、先日ちょっと時間ができたので、清水飛び降り的に思い切って近所の歯医者を検索して予約をとった。なかなかよいお医者さんで、これからは定期検診だっていっちゃうぞ!という勢いだ。
自ら健康を守るために医者に通うなんて、大人なら当たり前!だと思うのだが、でもそれが特別に建設的・前向きな行動だと思える心境というのがある。これからどうなるのかわからない、という気持ちの時には、進んで医者に行くような心境にはなかなかなれないと思う。昨年10月に帰国して以来、すぐ歯医者に行こう~と思ってたのに、なぜかそんな余裕が見つからなくて1年も経ってしまった。私にとって帰国期ももう2度目のはずなのに、落ち着くのにまた1年もかかってしまったってことか。それともただ忙しかっただけか。

ところで最近の歯医者ってとっても近代的で明るいですね。日本の近代的医療を受けられるありがたさを感じます。今通っている歯医者さんは、診察室に入るとスタッフがみんな居酒屋ばりにあいさつしてくれます(それっていいのか?)。そして何かする前に、かならず「今から~しますよ~」と言ってくれるのも怖くなくていい。それと気に入ってるのは、治療中に(特に顔に水が飛びそうなとき)顔にタオルをかけてくれる。見えないとあまり怖くないので、緊張しなくて済む。これちょっとしたことだけど、歯医者嫌いにはかなりうれしい。

2010年10月12日火曜日

後期の授業

こんばんはー。10月も半ばなのになんだかあったかいね。

ハノイの巻を中断して仕事のお話。
2010年後期がはじまった。今期は二つ授業がある。
一つは学内で前期から継続のベトナム語。前期より人数は少なくなったが、前期から継続する学生がいるので(よかった)、前期より少し先に進めそうな見通しだ。発音は前期はレベル1(単音)だったが、後期はレベル2(連続する音節の声調)に進む。声調の連続のパターンは、ベトナム人に通じやすい発音をするためにとても大切で、しかも教えるとけっこうできるようになるので、教えてて楽しいところだ。そして今期はとってもありがたいことに、ベトナム人アシスタントちゃんが来てくれることになった。さらに時には留学生も招いて、実際にベトナム語でお話する体験をしてもらえるだろうと思う。とても楽しみ。

そしてもうひとつ、お近くの大学で異文化コミュニケーションの科目を担当する。養成で教えたことはあるけど大学生に教えるのは初めてだ。こちらは専門じゃないしそれに教養科目だし、ということで、事例を挙げてディスカッションしたり、異文化トレーニング用のゲームをしたりする体験型の内容にした。行ってみると、実は夜間部の学生が多いようで、わりと年齢が高いみたいだった。そして4年生が多い。ということはもうすぐ社会に出る(もう出てるのかもしれない)人たちだ。今の時点でこの科目にどのくらい興味をもってるかはわからないが、そういう若い人たちが偏見とか摩擦とか適応の態度とかというような話を聞いておくと、その後そういう場面に出会ったときに、きっと感性が働くんじゃないかと思う。そう思うとなかなか重大な任務だ。
この講義では、ブログに挙げた課題に対してコメントした人に点をあげることにした。せっかくこういう科目だから、自分も主張をして、そして対立が起こって、それについてどう感じるかという経験をしてみてもらいたいと思ったからだ。ところで今の時点でまだコメントが2件しかない。1コメントで2点もあげるのに(^^;日本人のクラスでは発言することに抵抗がある人も多い事情はよく承知している。学生たちも大変なんだろうなあ…。これからもっと活発になっていくことを祈る。今後の展開に興味のある方はぜひご観覧下さい。↓
http://ibunka-communication.blogspot.com/

ちなみにこの講義の構成を考えているとき、NHKで放送されていた「ハーバード白熱教室」にとっても刺激を受けた。思わず論じたくなるような日常的な問題を取り上げて、学生を自由に議論に参加させ、そして普遍的なテーマに導いていく流れがまぶしいほどかっこいい。もちろんもちろん、学生たちを自由に議論させて、彼らのどんな発言も受け止めることができるのは、この講義のテーマである哲学の広がりも深みも十分すぎるほど把握しているからこそで、付け焼刃でまねできるようなものではないです…。でも、大学の先生たちは少なからず刺激を受けただろうなあと思う。

調整業務が多い毎日の仕事の中で、学生たちに毎週会うのはとってもうれしいのだ!

2010年10月4日月曜日

ハノイ最近の流行 Trà chanh


2010年秋のハノイでは、Trà chanh が大流行していた。
Trà chanh というのは、ライムと砂糖を入れた冷たい緑茶のことで、要は(緑茶だけど)レモンティーだ。上の写真では、光の加減でオレンジ色に写っているけれど、実は薄緑色の緑茶です。
確かに緑茶にライムを入れたものは以前からどこでもあったわけではないが、特に特別なものでもない。なんで今そんなものが流行っているのかよくわからない。


でも、夜、あちこちの街角で、お昼の店が店を閉めた後の歩道にレモンティーの露店が出て、お約束のお風呂椅子、またはそれすらない段差に座り込んだ若い人で大にぎわいしているのだった。

*最近のハノイでは、通りの店の営業時間が終わったあと、店の中やその前の歩道のスペースをオーナーが別の商売をする人に貸すことがよくある。
*しかし歩道で商売をするのは違法で、警察に取り締まられて罰金を払わされるので、できるだけ歩道には椅子などを置かないように、置いてもすぐ撤去できるように営業する。

写真はその中でも特に人気があるらしい、大教会前の雑貨屋を借りて営業している店。オレンジ色の街路灯の下、ゴシック様式の大教会も眺められて、雰囲気のあるいい場所だ(歩道の上であることを除けば)。


インスタントのお茶を出している店も多いらしいのだが、この店はちゃんとお茶葉とライムでいれていて、味は緑茶だからさっぱりしてて、確かにおいしい。蒸し暑い夏の夜をしのぐのにはぴったりだ。1杯4000ドンぐらいと値段も庶民的。高い賃貸料を払っているカフェの高いコーヒーを無理して飲むより、こういう風通しのいいところで夜の通りを眺めながらだらだらだべりたい、というのがハノイ市民の本音なんだろう。

町の人のそんなささやかな希望を叶えられる、贅沢じゃなくて地に足の着いた商売を、取り締まられたりせずに落ち着いてできるようになれば、もっといい街になると思うんだけどなあ。と思う。