9月のハノイの記事を全部書き終わらないうちに、11月の滞在もとっくにもう終わってしまった…。
さて、ずっと書こうと思っていたDelicious Ceramicです。
9月のハノイ滞在の時に、思い立ってバッチャンに出かけてみました。
バッチャンというのはハノイ市内、中心部の東側に流れるホン河の東岸の地域にある陶器の村です。
最後にバッチャンに行ってからもう2年ぐらい経つと思うんだけど、久しぶりに行ってみたらすっかり様子が変わっていてびっくりした。まず、初めて往復とも路線バスで行ってみた(片道5000ドン=約20円)んだけど、ホン河にかかるロンビエン橋のたもとのバスターミナルがいっぱしの近代的ターミナルになっていたところからけっこうな驚きだった。(1~2年前からこうなっていたんだけど)
立派になったロンビエンバスターミナルは屋根が波打つデザイン。雨除けとしてはいまいちか。 |
終点でバスを降りると、陶器市場の手前に屋台が出て賑わっていた。
その近くには、陶器に絵付け体験をしたりできる店が並んで、そして高校生ぐらいの若い子たちがいっぱいだった。そういえば、私の学生たちも週末にグループでバッチャンに遊びに行ったりしていた。最近のバッチャンは、ハノイの街の子たちが低予算で気軽に遊びに来る観光地になっているみたいだ。都市化、経済成長に伴う変化なんだろうなあ。
しかしほんのちょっと前までは本当に何もない、外国の観光客以外は来る人もいない、お茶を飲むところすらない、ひなびた村だったんです。
ベトナム人観光客向け屋台。サトウキビジュースとか、焼きソーセージとか。ただしほこりっぽい。 |
ただし、たった1軒だけ突然変異的に周りと全く違う世界観を醸し出している店がある。それが今回私がバッチャンまで出かけてきた目的であるDelicious Ceramicなのですが・・・
竹やぶと赤い看板と窓枠が目印。 |
作家のお母さん(けっこうやり手)がいます。 |
店番のおばあちゃんに聞いてみると、ここの品を作っているのはおばあちゃんの息子さんで、特別デザインを勉強したとかそういうわけではなく、ただ好みでこういう子ども落書き風の絵を入れているんだそうだ。店のインテリアは赤がアクセントになっているが、単に息子さんが赤が大好きだというだけらしい。外国人が関わってるとか、そういうことも全くないらしい。ただ、奥さんの旦那さんはロシアに住んでいた方だそうで、外国に縁のある家族ではあるようだけど・・
ハノイでは、けっこうたまに、特別な環境にいるわけでなくてもとびぬけてセンスがいい家族に出会う。そういう人たちだろうか。